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南ア;鳳凰三山紀行
南ア・鳳凰三山紀行(11) 「苗敷山」 

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   南ア・鳳凰三山紀行(11) 「苗敷山」 .



  
  穂見神社奥宮(韮崎市)



韮崎市郊外の苗敷山は、信仰に関わる遺構が残る文化財の宝庫といわれる。

「苗敷山」(なえしきさん)は、標高1,035mの鳳凰三山前衛の山で、古くは平安時代より続く修験道と仏教が融合した山岳信仰の山であったとされる。
山頂部には、穂見神社奥宮の本殿や宝生寺の跡など、古くから平安時代より続く神道と仏教が融合した山岳信仰の山とされてきた。
しかし、明治時代の廃仏稀釈により神社としての道を歩み、現在は穂見神社の社が残るのみとなっている。
又、苗敷山は、豊穣を祈願する信仰の対象であり、麓の集落である山寺には穂見神社の里宮が所在し、奥宮までの登拝ルートには、登り口からの道程を示す指導丁石が立てられているという。


この苗敷山、穂見神社は南アルプスの鳳凰山を拝するための山岳信仰の場として造営されたともいわれ、更には稲作の神としてかつては広く信仰を集めていた。
現存する社殿は元文元年(1736年)に再建されたもので、本殿・渡殿・拝殿が一体となった権現造りで、数少ない山岳信仰の神社としてたいへん貴重なため、韮崎市指定の文化財に指定されている。





苗敷山(旭山)の信仰は鳳凰三山と一体のものであったとされる。

県道12号線沿いの上條南割竹ノ内地区に鎮座する穂見神社は里宮で、その奥社は苗敷山頂に有る。 

その苗敷山の穂見神社の社伝には・・、
『苗敷山には古来より鳳凰山を拝する斎場があったそうで、西暦724年、六度仙人と山城王子が、長く続いていた水害から住民を救い、稲作を教えたと伝えられる。上古(じょうこ;日本史、特に日本文学史の時代区分で、文献を有する限りで最も古い時代。7世紀以前)、甲斐の国が洪水により湖水と化した時、鳳凰山に住む「六度仙人」が、蹴裂(ケサキ)明神と力を合わせ、南山を決削して、水を治め平野とし、里に住む山城王子がこの地を耕し、稲苗を敷き、民に米作りの道を教えた。これを以って国中の人々は、六度仙人を国立大明神、山代王子を山代王子権現として両神を山頂に祀り苗敷山と呼んだ。聖武天皇の御代神亀元年(724)に延喜式内社、穂見神社を建立したが、中世になり山岳信仰の仏教、修験道との習合が行われた。』

六度仙人とは、鳳凰山の神在丘に止住していて、大いなる神通力を発揮したとされている。
又、蹴裂明神とは治水の神だともいわれる。

太古の甲府盆地は湖であったともいう伝説があり、そこで蹴裂明神が鰍沢の南の山を足で蹴って切り開き、湖水を富士川に落して、広大な平地を得て国造りをしたという。
韮崎市旭町の穂見神社の伝説では、大洪水で甲府盆地が湖水と化したとき、鳳凰山に住む仙人が、蹴裂明神と力をあはせて山を切り開いたとされ、更に、この里の王子が新しい土地を開墾して米作りの道を教へたという。
甲府盆地には蹴裂明神など、水の神をまつる神社も多い。


苗敷山(旭山)の奥宮からはツツジで有名な甘利山が、その上に千頭星山から御所山につながる尾根があり、更に、その上には鳳凰山が連なる。 
その頂上付近はもう既にかなり早くから冠雪し、そして遅くまでの残雪が輝き、白く青空に映えている。 その右には、甲斐駒が聳えるが・・。

鳳凰三山の山並みは天を覆うが如く雄大に広がり、その最奥部にたたずむ地蔵が岳・オベリスクは自然の造形にしては余りに神仏に喩えたくなる程の神々しさで屹立している。
この岩の峰を昔の人は大日如来として崇敬した。 
そしていつしか法皇の山、鳳凰山の名が生じたとされる。


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