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大菩薩峠
菩薩峠紀行(28);東京都水源林

裂石⇒上日川峠⇒大菩薩峠⇒大菩薩嶺⇒丸川峠⇒泉水谷⇒丹波




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 大菩薩峠・紀行(28) 「東京都水源林」 .



 
 東京の奥多摩地区の水源林(都水道局)



ところで、この辺り奥多摩の森林一帯は「東京都水道水源林」となっており、東京都水道局の管理地になっているらしい。

元より、多摩川の上流域には東京都水道局が水源かん養を目的に管理している水道水源林があり、その面積は東京都区部面積の35パーセントにも及んでいるという。
森林に降った雨は、落葉などが積もる腐葉土をゆっくりと通過し、土にしみ込み、地下水として蓄えられ、そして、川に少しずつ流れ込む。
当然ながら水源林は、水道飲料水の水をはぐくむとともに、土砂がダムに流れ込まないようにする働きをしているのである。


東京都水道局は、多摩川水源域の安定した河川流量の確保と小河内ダム貯水池(奥多摩湖)の保全を図るため、多摩川上流の森林を「水道水源林」として管理している。
その範囲は、東京都最西部の奥多摩町から山梨県下の小菅村、丹波山村、甲州市に至る分水嶺まで、凡そ東京都の面積の約10%に相当しているという。


奥多摩一帯の水源林は既に江戸時代から徳川幕府の直轄地として管理され、地域住民は幕府より入会券なるものを発行され許可を得て、生活に必要な薪などの資材や山菜物を採取していたらしい。

山林は明治になって一旦民間に払い下げられたが、東京都(府)が再び民間から次第に買い戻し現在に至っているという。
昭和32年には水源地として小河内ダムを建設し、今の奥多摩湖が出来上がっている。


尚、面白いのは、この地域は小菅村、あるいは丹波山村と山梨県域にありながら管理者が東京都(水道局)なのである。
そして、この地域には当然ながら山梨県自治体の山の家など公共施設などもある。 
使用するのは山梨県村民は当然ながら、直接、間接的には東京都民ということか。



さて「泉水谷」とは、大菩薩の丸川峠から青梅街道の三条新橋へ至るまでの巨大なV字峡谷を総称して言っているようだ。

泉水谷の渓相を眺めながら林道をてくてく歩いていくと、右手に大菩薩嶺から派生している大菩薩北尾根の巨大な稜線が望める。
又、左反対側は黒川鶏冠山(1710m)の絶壁のような巨大な山腹が、泉水谷に向かって落ちてきている。

後で気が付いたのだが、この黒川鶏冠山こそ戦国期から甲斐・武田家が金を掘り当てた黒川金山そのものであったのだ。


次回、 「黒川金山









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