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南アルプス:仙丈ヶ岳
南ア・仙丈ヶ岳紀行(61) 「再び北沢峠」

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  南ア・仙丈ヶ岳紀行(61) 「再び北沢峠」   .



 
 二合目から北沢長衛小屋(現、駒仙小屋)への分岐

 
 北沢長衛小屋(現、駒仙小屋)からの仙丈ヶ岳への近道


 
 甲州・広河原方面への北沢峠林道



さて、五合目の「大滝ノ頭」で火照った脚部を冷やし、気持ちも落ち着いたところで腰をあげて再び出発である。
大滝ノ頭分岐を過ぎチョッと緩やかな道から、ウネウネ道をひたすら下る。 
相変わらず急降下するような登山道である。 

しかも大石を山道にわざと置いたような(じつはそうではなく、樹木に隠れて見えないが山全体がそうなのである)ゴロ石が連続していて、脚を取られやしないかと案じながら慎重に降らなければならない。
思えば、この辺り登りの際にも些かうんざりした道であった。


間もなく四合目を通過する。 
歩き難い岩ゴロの急坂は相変わらずであり、弱点である左足の膝っかぶが熱くなってくるのを覚える。
そして、どうにか明るく見通しの良い三合目までやってきた。 

ここで再び脚部を休ませるための小休憩を取り喉を潤した。
ここは右側に展望が開けていて、やや遠くなった感じであるが、懐かしい北岳が望めた。 
勿論、登るときには霧が覆っていて望むべきもなかったが、これが最後の見納めかも知れない。


その後、勾配も緩やかになり、二合目に到って北沢峠への二方向分岐の登山道に合流する。
ここでは北沢長衛小屋(現、駒仙小屋)方面への近道を通りたいけど、これから向かう長丁場の南アルプススーパー林道を広河原まで向かうので、その道中を考え甘味飲料(ジュース類)を調達するために長衛荘へ下ることにした。


後は一気呵成に峠へ向かって駆け下りる。
お疲れさんの、ご苦労さん・・!、 といいたいところだが、この後、広河原まで長い長い林道が待っているのである。


長衛荘でお目当ての「ジュース」を購入して、チョッと腹ごしらえをしてから、甲州・甲斐の国を目指して出発である。


次回、「甲州・南アルプス林道




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 南ア・仙丈ヶ岳紀行(62) 「甲州・南アルプス林道」  .



さて、いよいよ国境(県境)を跨いで甲州側の南アルプス林道を向かうことになる。
手元の登山地図を見ても南アルプス林道としての表記は無く、まして登山路としての明示もされてないので、所要時間などは全く不明である。
地図上で概ね計ってみると凡そ10kmはあろうかと思われ、3000m峰をやり抜いて疲れた身体だと3時間程度もかかろうか・・??。


昨日訪ねた「北沢長衛山荘」の入口辺りまでは人の姿があって、気持ちも安らか穏やかであったが、こちらを過ぎると様子が一変する。
南アルプスの真っ只中、大原生林の中に一人取り残されたような、何かに追われているような妙な錯覚におちいる。


林道は確かに車が通れる、或るいわすれ違いができる程度の幅はあるが、沢水の流れに抉られて(えぐられる)いたり、小石大石が道の中ほどまで落ちていて、このままではとてもじゃないが車なぞは通れはしない。
今のところ、チョット荒れ放題の南アルプス林道で、熊でも出てきたら「ヤバイ」な思うほどである。

両サイドはV字峡谷の山肌が迫ってきていて、何か圧倒的な威圧感を覚えるのである。 
右側面は昨日、一昨日削り取ったような岩肌がむき出しになっていて、崩落しそうな危なっかしいところもある。 又、左手は北沢の沢は切れ落ちていて、遥か下方からの沢音が、何故か物悲しげに聞こえてくる。


何しろ、頭上には甲斐駒ケ岳から派生していて鳳凰山(鳳凰三山)に連なる2500メートル以上の早川尾根(栗沢山、アサヨ峰、早川尾根の頭、赤薙沢の頭、高嶺)が被さってきているのである。

普通の山道と違って、どうも前向きな気持ちになれず、急ぎ足でドンドン下る。
幸い道が崩落している厄介なところはなく、しかもさすがに林道でゴロ石なども無く歩きやすいのは何よりであった。
それにしてもこのような南アルプスの山奥に、よくぞこのような道をこしらえたものよと、逆説的に感心する次第である。 


思えば、昨日登ってきた伊那側の林道(南アルプススーパー林道)も峠まで達していて、しかも向こう側は既に車が実際に峠まで入ってきていた。 
こちら甲州側の林道は車道らしきものは付いているが保全管理が行き届いてなく、当然ながら車などの通行、運営はされていないようだ。


元より、ここには細々ながら登山道はあったらしい。
北岳の西寄りの野呂川の源流部である両俣(左俣、右俣の合流点)から点線登山路として記載されている。 
但し、広河原からの登山道は拓かれていない。

ただ赤線の点線登山路とは、管理が行き届かなかったり危険が多い。
所謂、ハイグレ−ドなコ−スと言われていて、山あいなら極端な岩場や危険なルート、谷筋では渡渉や沢登りなどのハードな難コースで、とても一般向きではないルートである。


次回も、「甲州・南アルプス林道




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