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南アルプス:仙丈ヶ岳
南ア・仙丈ヶ岳紀行(47) 「さらば・・!、三淑女」

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  南ア・仙丈ヶ岳紀行(47) 「さらば・・!、三淑女」   .



 
 籔沢カールの真っ只中に立つ仙丈小屋




麗の女三人グループが吐息を立てながら上ってきた。 
あれから、余り休息も取らず、懸命に登ってきたのだろう・・?、いかににもホッとした様子が伺える。

ご苦労さん・・?!、お疲れさんでした。」 

昨夕からの顔見知りで、すっかり他人とは思えぬ親しみが感じられる。
彼女たちも、疲れてはいるだろうが、親しみを込めて笑顔で接してくれている。

カメラ持ってます・・??、」、
ハイッ、」 と快く(こころよく)応じて、一人がザックのポケットから取り出した。 
おお、三人揃って写真とってあげましょう

さすがにこの時だけは“ニンマリ”であった。 
同時に小生自身のも撮ってもらった。

それでも彼女たちは相当疲れているらしく・・、

小屋の中が休憩取るにはいいところですよ

雲間から時折雄大な景色が見てとれるが、吹く風が意外と冷たくジッとしていると身体を冷やすくらいである。

頂上まではまだ一登りありますので、頑張ってください。 小生はお先に参ります。」
「有難うございます
」といって、

あの些か粗末な小屋の中へ消えていった。


ところで、彼女たちの何処から来たのか・・?、勿論、名前や素性などは全く知らない。 
特に、知ろうともしなかった。 

未だ二十歳デコボコのウラ若き女性たちであり、こちらは三十半ばのオジンである。 
あくまで仙丈ヶ岳の山中での一期一会に過ぎず、この後、彼女たちとは再び会うことはないだろうし、実際、会うことはかった。


近未来の彼女たちに、大いなる幸あれ・・!!




さて、仙丈小屋は仙丈ヶ岳の直下、籔沢カールの中央の砂礫堆積物(モレーン)のど真ん中に立っている。
カール」とは、氷河の浸食作用で出来た広い椀状の谷のことで、圏谷(けんこく)ともいいう。 

日本の氷河期には、日本の高山の山頂にも氷河があって、仙丈ヶ岳の大カールは山頂より三方向に広がっていて、その特徴ある姿はだれでも知っているほど有名であろう。

カールの下には、氷河によって削られ、運ばれた土砂が堆積した「モレーン」が見られることが多い。ここ仙丈ヶ岳でははっきりと確認することが出来る。


次回、「仙丈ヶ岳カール




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 南ア・仙丈ヶ岳紀行(48) 「仙丈ヶ岳カール」   .



 
 仙丈小屋が立つ籔沢カールに見られる、半円状の巨大なモレーン



さて、仙丈小屋は仙丈ヶ岳の直下、籔沢カールの中央の砂礫堆積物(モレーン)のど真ん中に立っている。
カール」とは、氷河の浸食作用で出来た広い椀状の谷のことで、圏谷(けんこく)ともいいう。 

日本の氷河期には、日本の高山の山頂にも氷河があって、仙丈ヶ岳の大カールは山頂より三方向に広がっていて、その特徴ある姿はだれでも知っているほど有名であろう。

カールの下には、氷河によって削られ、運ばれた土砂が堆積した「モレーン」が見られることが多い。ここ仙丈ヶ岳でははっきりと確認することが出来る。


このカールやモレーン部分には、多くの残雪が遅くまで存在する。 
つまり、残雪や水が豊富なことから植生である高山植物が豊富に存在するということでもある。


因みに、仙丈ヶ岳の高山植物は、一般の登山者が仙丈ケ岳登山可能な期間に咲いていて、通常登山道から見える花々は100種類以上とも言われる。

そのカールで、日本のアルプス系に存在する主なものをまとめると、仙丈ヶ岳(薮沢圏谷・小仙丈カール・大仙丈カール、間ノ岳(沢カール)荒川岳(荒川カール)、薬師岳(圏谷群)、穂高岳(涸沢カール)、槍ヶ岳(槍沢カール・天狗原カール=氷河公園) 、立山(山崎カール・内蔵助カール)、白馬岳(白馬大雪渓カール)、黒部五郎岳(黒部五郎カール)、宝剣岳(千畳敷カール)、空木岳(空木平カール)、南駒ヶ岳(擂鉢窪カール)など。

南アルプスでは、ここ仙丈ヶ岳のカール・モレーンが何と言ってもその代表であろう。
特に、仙丈ヶ岳山頂直下には薮沢カール・小仙丈カール・大仙丈カールと、三箇所の大カールが存在する国内では唯一の特異な山である。


このモレーンが堤防となってカールに氷河の溶けた水がたまったものが氷河湖といわれる。 日本国内には氷河湖は存在しないといわれるが、小規模なものは千畳敷カール上部の駒飼の池や濃ヶ池、それに槍の槍沢にある天狗の池などがそうらしい。


「広辞苑」によると、
カール(karドイツ語)は、氷河の浸食によって山地の斜面に生じた半円形の窪地。 日本では第四紀の氷期に形成され、日本アルプス、日高山脈の頂上付近にある。
圏谷ケンコク。
モレーン(moraine)は、堆石堤、堆石で、氷河によって削られ、運搬され、集積堆積した岩屑のことで、氷堆石とも称している。



さて、仙丈小屋から頂上へはホンの一投足であろう・・?!。
小屋から暫く離れると、ガラバの急登となる。

周囲は既に背丈の低いハイマツが主体であるが、いよいよ地面にへばりつく形になってきている。 
こういう姿でハイマツは長い冬の寒さや、ビョウビョウと吹きつける風に耐えているのであろう。
いかにも風が吹き抜ける3000mの稜線上である。


所々にキバナ(キバナシャクナゲ)の群生も見られる。 
それに、濃い(霧に濡れているから際立って色が濃い)緑の中に小振りなナナカマドが赤く色付いていて、やはり時節を感じさせて印象的である。

それにしても、周辺地域の高山植物群のお花畑は、初夏の開花の時期には大変な見事さであろうことが、充分想像できる。 
記録等によると、仙丈小屋からは稜線上にかけて華麗に咲かせる高山植物はチシマギキョウ、ミヤマダイコンソウ、タカネツメクサ、イワツメクサ、ヨツバシオガマなど多彩に咲き誇り、当節ならこれらのを観賞しながら仙丈ヶ岳山頂を目指すことになる。

時期になったら好天を狙って再度訪れたいものである。


次回、「仙丈ヶ岳山頂




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