Google
カスタム検索

南ア;鳳凰三山紀行
南ア・鳳凰三山紀行(37) 「薬師岳」

御座石⇒⇒燕頭山⇒鳳凰小屋⇒地蔵岳⇒観音岳⇒薬師岳⇒南御室小屋⇒苺平⇒杖立峠⇒夜叉神峠⇒芦安




               
山行記録    旅と山旅   関東百名山   日本百名山
 
(標題はブログにリンクします).



 南ア・鳳凰三山紀行(37) 「薬師岳」 .



  
  薬師標識


  
  薬師山頂 奥は地蔵岳


  
  薬師山頂


  
  薬師山頂のミニオベリ


  
  薬師より八ツ





地蔵岳(2,764)観音岳(2,841)薬師岳(2,780)の三山を指している。
南アルプスのよさは原生林の覆われ、深い渓谷が人臭さを感じさせないところであるが・ 、この鳳凰三山の頂きは見通しの利く白い稜線部に覆われている。

地蔵ヶ岳は花崗岩からなり、大自然の風化作用により頂上には18メートルの大岩柱(オベリスク)がそびえ奇観を呈している。。
同様に観音ヶ岳、薬師ヶ岳ともに花崗岩の風化によってできた白い砂と岩に覆われ、雪と見間違えそうな白さであり、麓から見るとまるで雪が覆っているようである。

鳳凰三山は古来からの名山で、荻生徂徠は「峡中紀行」において「鳳凰山ヲ問フ。則チ神鳥来リ栖ミシ処ナリ。年紀悠バク、其ノ的トシテ何レノ代ニ在リシカヲ詳ラカニセズ」とその神秘的な雄麗さを説いている。


薬師の頂上へ近づくに従って、時には大きな岩、奇岩の間を往くようになる。
大きな岩を乗り越えるときには足を高く上げるようになり、余計な労力を要するときもある。 
今日の道中を思う時、この後は概ね下りであろうが相当の長い距離を歩まねばならず、今後の体力維持に心せねばならない。

ハイマツと一緒に岩にへばりつくようにハクサンシャクナゲの葉が風にそよいでいて、所々に、強風から身を守るように岩に隠れて高山植物が新しい芽を出していて、間もなく華麗な高嶺の花々が咲き競う時期を迎えようとしている。


薬師小屋に泊まったのであろう、女学生のグループであろう・・?、「富士山も見え、北アルプスまで見え、槍ヶ岳が見えていたわよ・・!」 と興奮しきりであった。

確かに、観音岳から薬師岳までは、右も左も前も後ろも山・山・山で興奮しっぱなしだった。
薬師岳に到着すると目の前に白峰三山、あ〜いいな〜登りたい。


  
  薬師より地蔵


  
  薬師より観音


遂に、薬師の頂上(2780m)へ到着した。 
観音岳から概ね30分ほどで山頂に到達。
そして、辿り着いた薬師岳の山頂は白砂の広々としたスペースであり、そくに巨大な花崗岩の岩がまるで配石したように色々な形の岩が点在していて独特の雰囲気がある。

更に、周辺は緑の這い松帯になっていて、まるで、チョットした日本庭園を散歩しているような感覚になる。
巨岩が積み重なったような状態では、思わず大岩の上で昼寝をしたくなる程のどかであり、悠久の世界であった。
そう、この地は、ばかでかい枯山水の庭である・・!!。


目の前には北岳バットレスが大きく立ちはだかるように聳えている。
昨年の夏、正面の北岳に登り、白峰三山を縦走するつもりであったが悪天候に阻まれ、已む無く大樺沢を降りてきた残念な思いもあるが、今はただ感動が胸をよぎる。
暫く、白峰三山をながめながらボーッと幸せな時間を過ごす。


  
  薬師から中道標識



尚、薬師岳山頂の東側には青木鉱泉へ通じている下山道がある。
近年開けた「中道コース」というのがあって、山腹直下にはその名も「御座石」という巨石が鎮座しているらしい。


次回、 「薬師岳小屋






                
山行記録    旅と山旅   関東百名山   日本百名山
 
【旅のリンク集】
旅の紀行・記録集
山の紀行・記録集 山のエッセイ
「旅行リスト」
日本周遊紀行「東日本編」
日本周遊紀行「西日本編」
日本周遊紀行 (別URLです)

【日本の世界遺産紀行】 
北海道・知床  
白神山地 
紀伊山地の霊場と参詣道 
安芸の宮島・厳島神社  
石見銀山遺跡とその文化的景観 
奥州・平泉

ハワイ旅行2007
九州旅行2008
東北紀行2010
沖縄旅行2008
北海道道北旅行
北海道旅行2005
南紀旅行2002

古都鎌倉紀行
「山行リスト」 

立山、剣(天の記)
白馬連峰登頂記
北ア・槍−穂高
上高地-岳沢-穂高
上高地・明神
南ア・北岳
南アルプス・仙丈ヶ岳
南アルプス・鳳凰三山
八ヶ岳
八ヶ岳越年登山
谷川岳
尾瀬・燧ケ岳紀行
奥秩父・金峰山
丹沢山(
西丹沢・大室山
西丹沢・檜洞丸
丹沢、山迷記
大菩薩峠紀行
山旅の記
山の歌

「上高地雑感」
「上越国境・谷川岳」
「丹沢山塊」
「大菩薩峠」
 


スキーの記録  
「スキー履歴」
当方、事情で写真は所有してないため、情景によっては所々に個人、公的機関等の許諾不要と思われる無料のフリー写真または素材を使用させて頂いております。その際、原画管理人にお礼をもう上げるとともに、もし、問題が発生しそうな場合は直ちに削除いたします。恐縮ですけど、連絡は「fcブログ」のコメント欄へお願いします。




inserted by FC2 system