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南ア;鳳凰三山紀行
南ア・鳳凰三山紀行(31) 「赤抜沢の頭」

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(標題はブログにリンクします).



 南ア・鳳凰三山紀行(31) 「赤抜沢の頭」



その鳳凰山大神は、神仏習合によってやがて鳳凰権現という仏の山となり、江戸期には地蔵尊を崇拝する地蔵仏陀信仰の山になっていったのである。

当時の鳳凰権現像は、冠と衣装をつけ日の神とも言われ、実は奈良法王御尊象とも言われている。
逆に、日の神は大日如来、あるいは天照大神、太陽信仰の原点とも言えるものであるが、それらを祀る形の整った祠や社も、江戸末期あるいは明治の始め突然姿を消したともいわれる。
特に、時が至った明治期においては、神仏習合時代から神仏分離政策に移った矢先でもあり、その為の政策の一端として、各地の神宮寺仏閣は悉く取壊されたか、神社に建て替えられたと言う。


鳳凰山の山域一帯においても、或いは小規模ながら仏社が存在したかもしれないが、神仏分離の廃仏毀釈令(排仏棄釈;明治初年の仏教排撃運動で、1868年;明治元年に神仏分離令が出されたのをきっかけに、神道家などを中心に各地で寺院・仏像の破壊や僧侶の還俗強制などがおきた)によって、完全に消滅したのかも知れない。

ただ、これらの事象については、地元では調査をすすめているようだが、はっきりしたことは判らないという。
尚、、山域の峠や山頂等に存在する多数の石碑や地蔵仏などは、地元山岳信仰の根強さと場所柄の困難性から、神仏の転換期とはいえ取り残されていたものと考えられる。



  
  地蔵から観音の尾根
  (赤抜沢の頭から望む地蔵から観音の尾根)





お地蔵さん整列地帯を登り返すと、アサヨ峰や広河原に通じる白鳳峠と観音岳の分岐の稜線である。

気がつけば、地蔵岳の尾根に広がる砂礫のピークは「赤抜沢の頭」で、今登ってきたルートと高嶺、早川尾根方面ルート、更には明日縦走予定である観音、薬師の本邦へ通じる三方向分岐の分岐でもある。
この頭からの展望は360度の大展望が広がっている。

先ず、オベリスクの左側に南八ヶ岳の連山、そして直ぐ隣に蓼科山の円錐峰を軸に北八ツの峰々がが見えていた。

目の前にはバットレス崩壊面を正面にした北岳や間ノ岳、農鳥岳の白峰三山が並んでおり、思わず驚嘆の声が出る。
更に、右に甲斐駒ヶ岳、真ん中にアサヨ峰、左に仙丈ヶ岳が圧巻で、いやー、なんだこの迫りくるラインナップはと溜息の連続である。

そして登ってきた東を見返ると雲上の富士、富士山の頭が。
素晴らしいすぎる景色にもう興奮しまくりである。
勿論、明日向かうはずである観音、薬師の本峰が眼前に迫り、特に、観音岳への登りルートが良く見える。やはりというか、あちらの登山路も砂地の尾根道である。



十分に展望を楽しんだあと、鳳凰小屋へ戻ることにする。
見えている道を下り始めると先ほどまでの晴れ模様から、しだいに霧が湧き上がっているのが判る。
地蔵岳、オベリスクからの最高の眺めを堪能して、名残惜しみながら地蔵岳を出発。


ザレた尾根の道をしばらく進むと鳳凰小屋へ直接行ける分岐へと至る。


次回、「観音岳稜線






                
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