南ア;鳳凰三山紀行 鳳凰三山紀行(3) 「青木鉱泉」 御座石⇒⇒燕頭山⇒鳳凰小屋⇒地蔵岳⇒観音岳⇒薬師岳⇒南御室小屋⇒苺平⇒杖立峠⇒夜叉神峠⇒芦安 |
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(標題はブログにリンクします). 南ア・鳳凰三山紀行(3) 「青木鉱泉」 . 落着いた雰囲気の和風旅館「青木屋鉱泉」 ドンドコ沢、薬師岳方面の案内板 白樺純林帯が切れて、暫く行ったところで河原へ出た。 丸く削られた川原石ががゴロゴロする中に、キラッと輝く小武川(支流)の清流が目に入った。 そして、やや下ったところに「青木鉱泉」が佇んでいた。 人柄の良さそうなおばさんが、のんびりと庭掃除をしている。 きくところ、こちらの宿は今のところ泊り客は一人もいないそうだ。 チョット御座石の宿とは対照的で気の毒にも思われた。 宿屋の前には立派な指導標が立っていて、ドンドコ沢・鳳凰三山方面を指していた。 そう、こちら青木鉱泉も鳳凰三山の登山口であり、そして山岳の秘湯、木造の趣たっぷりの鉱泉宿であった。 特に、こちらの建物は木造の重厚な造りで、何でも釘を使わない「挿し鴨居造り」と言うそうである。 明治の初期にここにあった青木鉱泉の建物を、30年前に主人が復元新築したもので、釘を使わない「挿し鴨居造り」というらしい。 当時のものをできるだけそのまま使用していて、青木鉱泉のシンボル丸窓もそのまま残し、また、すりガラスや建具なども特別に発注して出来るだけ復元し、太い欅の大黒柱を使い、松の梁を適材適所に使っている。 復元新築当時は、電気も無い状態でしたが、その後まもなく電気が使えるようになり、現在では、家電製品は何でも使えるようになっているという。 この鉱泉は、ボーリングなどせずに裏山の源泉から自然にわき出ているという。 湧水口から宿のタンクに引き込んで、一度貯めてから必要に応じて加熱していて、無色透明で湧水口の鉱泉を飲むと(お風呂の鉱泉は飲めません)鉄分の味がするという。 泉質は緑磐泉で胃腸病・神経痛・心臓病・貧血などに効くと知られている。 青木鉱泉も鳳凰三山の登山口になっていて、この小武川の上流・「ドンドコ沢」を直登するコースであり、地蔵の頂上までは7時間以上も要するらしい。 特に、ドンドコ沢はとんでもなくハードなコースで、決して下りで使ってはいけないとも言われるが・・?。 更に青木鉱泉からは、近年に開発された「中道ルート」というコースがある。 このコースは、小武川の林道を詰めて巨大な薬師尾根に取り付き、ダイレクトに薬師岳を目指すもので、概ね、鉱泉からの登りだと悠に6時間以上はかかるであろう。 歩程距離が短い割りに高度を稼がねばならず、どちかといえば「下り」に利用しているようである。 さて、日本一・・?の白樺林と歴史ある青木鉱泉を目にして、そろそろ御座石まで戻ることにした。 ところで、同行するはずであったいつもの山の相棒は、仕事の都合で一列車遅れて発つとの連絡をもらっていた。 時間も大分けいかしたことだし、もうそろそろ着いてもよさそうであろうと、思案していたところへ、丁度、宿の送迎バスが玄関前え着いたようだ。 そして、真っ先に降りてきたのは、お待ちかねの彼であった。 次回、「御座石鉱泉」
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