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南ア;鳳凰三山紀行
南ア・鳳凰三山紀行(27) 「地蔵和讃」

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(標題はブログにリンクします).



 南ア・鳳凰三山紀行(27) 「地蔵和讃」 .



  


  
  山上のお地蔵さん





『地蔵和讃』

これはこの世のことならず  死出の山路の裾野なる
さいの河原の物語  聞くにつけても哀れなり
二つや三つや四つ五つ  十にも足らぬおさなごが
父恋し母恋し  恋し恋しと泣く声は
この世の声とは事変わり  悲しさ骨身を通すなり

かのみどりごの所作として  河原の石をとり集め
これにて回向の塔を組む  一重組んでは父のため
二重組んでは母のため  三重組んではふるさとの
兄弟我身と回向して 昼は独りで遊べども
日も入り相いのその頃は  地獄の鬼が現れて
やれ汝らは何をする  娑婆に残りし父母は
追善供養の勤めなく  (ただ明け暮れの嘆きには)
(酷や可哀や不憫やと)  親の嘆きは汝らの
苦患を受くる種となる  我を恨むる事なかれと
くろがねの棒をのべ  積みたる塔を押し崩す

その時能化の地蔵尊  ゆるぎ出てさせたまいつつ
汝ら命短かくて  冥土の旅に来るなり
娑婆と冥土はほど遠し  我を冥土の父母と
思うて明け暮れ頼めよと  幼き者を御衣の
もすその内にかき入れて  哀れみたまうぞ有難き
いまだ歩まぬみどりごを  錫杖の柄に取り付かせ
忍辱慈悲の御肌へに  いだきかかえなでさすり
哀れみたまうぞ有難き  南無延命地蔵大菩薩


地蔵和讃」にはいろいろあって、作者によっては勿論のこと、それが唄われた地方によっても、たとえ同じ表題でも歌詞が違っているという。     


江戸時代になって地蔵信仰は民間信仰と結ばれて広まり、子育・火防・盗難除・病気平癒など庶民のあらゆる願いをかなえてくれる仏として各地につくった。
また、各地に地蔵講が結成され、各月に地蔵の縁日を決め祈るようになり、地蔵盆は子供たちを楽しませてきた。
冥府(冥土、冥途;死者の霊魂が迷い行く道。また、行きついた暗黒の世界)において亡者を救う思想は、子を失った親たちの信仰を集めると同時に、地蔵と子供は強く結びつき、子育地蔵・子安地蔵の名で各地に地蔵信仰という名で信仰されている。

鳳凰山、地蔵岳の名前から想像で出来るように、この山は古くから山岳信仰登山が盛んであったの山で、この賽の河原から奈良時代と思われる仏や古銭も発掘されているという。
そういえば先にも記したが、この鳳凰山には奈良時代の天皇であった孝謙天皇がお登りになったという伝承がある。


次回、 「オベリスク






                 
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