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南ア;鳳凰三山紀行
南ア・鳳凰三山紀行(26) 「賽の河原地蔵」

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(標題はブログにリンクします).



  南ア・鳳凰三山紀行(26) 「賽の河原地蔵」 .

 


  
  賽の河原


  
  地蔵仏
  (稜線付近、吹きっさらしの賽の河原に無数に立つの地蔵仏)







昨年秋、同じ山梨県の「大菩薩峠」を訪れたが、丁度、峠の上部に「賽の河原」があった。この地は、昔の大菩薩峠とも言われるところである。
小説・「大菩薩峠」でも有名であるが、中里介山氏はこの大菩薩峠をイメージして書いたのだろう。 当地の賽の河原の様子を次のように記載している。

『 どうじゃ与ハ、恐ろしいことではないか。頑是(がんぜ)ない子供がやっと積み上けた小石の塔を、鉄の棒を持った鬼が出て来て、みんな突きくずすのじゃ。なあ、これを他人事(ひとごと)と思ってはいけないぞ、追善作善(ついぜんさぜん:先祖や死者に対する供養)のつとめというをせぬ者には、みんな鬼が出て来るじゃ、何をしてもみな成り立たないで、みんなくずれ出すのじゃ。よいか、他人事と思ってはいけないぞ 』


又、更に「賽の河原」で思い起こすところは、北八ヶ岳の白駒の池から稜線の高見石を経て渋の湯へ至る途中、高見石からの西側斜面が広大な礫石群に覆われていて、この一角を賽の河原の称している。
高見石から渋の湯までの道は物凄い大岩、岩、岩の連続で、炎天下の賽の河原をピョンピョンと下らなければならず、足に痛みが走ったのを昨日のように覚えている。


そんなわけで賽の河原には普通、多くのお地蔵さんが願いを込めて祀られている。
因みに、「お地蔵さん」として親しまれている地蔵菩薩は、六道(衆生が善悪の業によっておもむき住む六つの迷界のこと、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天のこと。
六観音・六地蔵・六道銭・六道の辻などはこれに由来する)で苦しむ衆生を教化・救済する菩薩でもある。



日本では平安時代から広く信仰されるようになり、一般的には左手に宝珠、右手に錫杖を持っているとされる。 また、その姿は頭を丸めた僧の形をしていて、六道の救済に当たることから、六地蔵の信仰が生まれましたとする。
又、子どもを守るということで、幼くして死んで賽の河原で苦しむ子どもを救済、賽の河原でお地蔵さんが子供を庇護する話は「地蔵和讃」によって民衆に広がり、それらにもとづいて多くの地蔵石仏がつくられたという。

これは「賽の河原地蔵」の物語である。
話の概略は、あの世にいたる途中にある河原が賽の河原である。
親に先立ち死亡した小児がこの河原で父母の供養のため小石を積んで塔を作る。
すぐに鬼が来てそれを壊す。
また積み始める。
際限のない労作業が続く。そこへ小児を救いに地蔵菩薩が現れる、という話である。


次回、 「地蔵和讃






                
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