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南ア;鳳凰三山紀行
南ア・鳳凰三山紀行(25) 「賽の河原」

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 南ア・鳳凰三山紀行(25) 「賽の河原」   .



  
  甲斐駒と稜線上地蔵


  
  お地蔵さんと甲斐駒


  
  オベリスクと地蔵尊





突き抜けた向こうに甲斐駒の勇姿がデーンと座っている。 
そして、左には仙丈ケ岳も。
最後のピーク地蔵岳に向かう鞍部に異様な光景を見た。
足元にはおびただしいお地蔵様が立ち並ぶ。


白砂の一間四方位のスペースに、20〜30CM位の地蔵仏が、何十体も縦横に安置されているのである。 
風雪極まりない3000m近くの高峰においては、特に異なる光景である。
子授けに霊験があり念願成就したら、お礼にお地蔵様を担ぎ上げる習わしでもあったのだろう。
オベリスクの地蔵岳、最高峰の観音岳、薬師岳へと続く鳳凰三山は尊佛の名前が付され、この山域が仏教と深く結び付いた修験の場であることは明らかだ。

いつごろか、お地蔵さんを担いで地蔵岳へ登る様子が、NHKでも放映されたという。


  
  賽の河原の急斜面



砂礫が広がる漠々としたこの辺り一体は、「賽の河原」とも言うらしい。
賽の河原は死んだ子供が行く所といわれる冥土の途中にあたる三途の川の河原である。

因みに、賽の河原とは、一般には死んだ子供が行く所といわれる冥途(めいど)の途中、つまり三途の川の河原のことで、普通、荒涼たる風景が広がっているところである。
ここで子供は父母の供養の為に小石を積み上げて塔を作ろうとするが、絶えず鬼にくずされる。 そこへ地蔵菩薩が現れて子供を救うという。 
別の例えでは無駄な努力の例えとも言われ、伝説では、現世と冥土の間にある三途の川の河原に「賽の河原」があり、親より先に亡くなった幼児達は極楽に行けず、本来なら不幸の罪によって地獄に行くところが、幼少の為この賽の河原にとどまり一つひとつ小石を積み上げるというならわしなのである。
この地蔵さんはまたの名を子授け地蔵といい、子供が出来るようにと、地蔵さんを彫ってもらい、この場所まで重い地蔵を背負って登ってくるという。

「賽の河原」について民間信仰の間では、賽の河原で自らと親の供養のために積み石(ケルン)による塔を立てて供養すると言う。 しかし、完成する前に鬼が来て塔を破壊し、再度や再々度塔を築いてもその繰り返しになってしまうという俗信もある。 そのことから「賽の河原」の語は、「報われない努力」、「徒労」の意でも使用されるともいう。 
更に、子授け地蔵の伝説は、登拝した夫婦が地蔵一体を持ち帰り、その地蔵尊を自宅で祀って参拝祈願し、願いが叶うと二体にしてお礼の登拝をするという伝えもあり、又、賽の河原では、朝になると一面の白砂に小児の足跡が無数に現れ、消しても翌朝はまた現れるという伝説もあるようだ。
いずれにしても、現世にいる父や母を慕う亡くなった幼児たちの亡霊が、成仏できずに賽の河原をさまよっている、哀れな物語りである。
しかし、その子供たちは最終的には「地蔵菩薩」によって救済されるとされる。


次回、 「賽の河原地蔵






                
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