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南ア;鳳凰三山紀行
南ア・鳳凰三山紀行(21) 「燕頭山」

御座石⇒⇒燕頭山⇒鳳凰小屋⇒地蔵岳⇒観音岳⇒薬師岳⇒南御室小屋⇒苺平⇒杖立峠⇒夜叉神峠⇒芦安




               
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(標題はブログにリンクします).



 南ア・鳳凰三山紀行(21) 「燕頭山」 .



  


  


  


  
  燕頭付近の様子や道程




燕頭山と書いて(つばくろやま)と読むらしい。
尤も、後で知ったのだが「燕頭山」の呼び名は、鳳凰山荘の主人が「地図には“つばくろあたまやま”と書いてあるがわれ等は“つばくらあたまやま”と呼ぶのが正しい」と言っていた。

ちょっと開けた尾根から御所山・千頭星山の方を見ると富士山の中腹が見えていた。
ただ、ここは山頂というよりもだだっ広い高原状で、あまり山頂らしくはなく、展望も今一といったところである。
だが、この地へ至って約1000メートルの高度を消化したことになる。
林床の笹原に見上げるようなダケカンバの大木、そしてサルオガセが風に揺れる景観に標高が高くなったことを実感する。

一瞬雲が切れて木々の間の彼方から観音、薬師岳が一段と峻峰を誇っている。
だが、すぐに雲の中に消えてしまった。
燕頭山から鳳凰小屋まではまだ延々とした道程が続くが、高度にするとあと300メートル程で、今までと比べて比較的平坦路と思ってもよいであろう。



  
  燕頭から登山道2


燕頭山の山頂一帯は樹木に覆われていて栂や唐松の木には「サルオガセ」、(樹皮に付着して懸垂する糸状の地衣で霧藻、蘿衣ともいい、ブナ林など落葉広葉樹林の霧のかかるような森林の樹上に着生する)が沢山ついていた。
その樹林の間から観音岳、薬師岳の威容が眺められる。 まだかなりの高峰にあって、この後、あの高嶺に向かうはずであるが、この地から見ると別次元の山塊のようだ。 


確かに、燕頭山からは傾斜は幾分緩くなる。
安全のために作られた木道までも崩れてしまっているガレ場を通過し、鳳凰小屋を目指す。
ほっとした気分が、かえってだらけを誘ってこれからが長く感じた。



この辺りから南アルプス特有の深い樹林を、所々に残る残雪を踏んでだらだらと登る。
時折、合間より右手地蔵岳の裾から甲斐駒ケ岳が現れ出した。
ここから眺める甲斐駒は正三角錘で最高に格好がよい。山合に八ヶ岳も見え出した。冠雪の赤岳がやたら尖って見える。

ドンドコ沢側へ山道が移ったとき、彼方に待望の今日の宿泊地・鳳凰小屋が微かに見えた。
それより凡そ1時間の歩行をとりつつ、樹林の中のピークへ登り詰め、それから山の向こう側へ緩やかに下り、そして、漸くにして地蔵岳の東下の鳳凰小屋に到着した。
この辺り、標高2400mと高度から言って既に森林限界にも近く、ダケカンバや米栂が疎らに生えたの林に囲まれて静寂の中にあった。


次回、 「鳳凰小屋






                 
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